歩み&紹介
平田牧場 ここを押してね

*最初に、終盤にあまり相応しくないかもしれない文字・表現が使われています。
気分を害する可能性がありますので、その辺をご理解の上読んで頂きたく思います。
栃木県開拓農業協同組合様(栃開協)の招待の下、生産牧場を見学する機会を頂き、
色々と勉強させていただきました。
あまり機会もないのでお話ししますと、
栃木県でも今市ファーム様・斉藤農場様・宮崎農場様・石崎農場様・長谷川農場様
・喜連川ファーム様(高原本場・那須農場)山本畜産様と
8か所の農場さんで生産されています。
そこで生産されたヒラボク三元豚が平田牧場の高崎事業所経由で
当店に届けて頂いております。
では話を戻しまして、
まずお着換え。ウイルスが入らないように靴までしっかりと予防します。
ガチャンと踏み込むと自動で靴を包んでくれます。
そしてさらにビニールで覆い靴の準備はOKです。
こんな感じの服装になって衛生状態を綺麗に保ちます。
豚は病気にとても弱く、特に伝染病にはデリケートで一気に感染が拡大する為に、
常日頃から衛生状態や健康管理には一番気を遣う部分なんですよ。
ヒラボク三元豚は専門的に言うと、最初にランドレース(母)とデュロック(父)を掛け合わせて
LDと言う母豚を作ります。そのLDにバークシャー、俗に言う黒豚をかけ合わせます。
上の写真がバークシャーです。勝手なイメージですが、
元が黒い豚、馬で言う青毛的な感じかと思ったら、
普通の豚に黒い髪の毛が生えている感じでした。
すいません、本当に素人なもので・・・
そして母豚はこんな風に一頭一頭しっかりと管理されていました。
こういう風に一頭一頭分ける事によって、
体調の変化や管理の見落としが少なくなると教えて頂きました。
子供たちは生まれてしばらくこうやって母親のそばで育てられます。
生まれて母乳に辿り着けない子豚は、抗体を作れなく病気になりやすくなります。
母乳にはたっぷりの栄養が備わっています。
毛色は違っても両方ともヒラボク三元豚です。
可愛いでしょ!子豚は毎週生まれるのでいつもこんなかわいい子がいるんですよ。
やがて大きくなってきた豚さんには自分で歩いて豚舎を移動してもらいます。
これが中々大変みたいです。
僕みたいな豚がいるのかも知れません。団体行動苦手です(笑)
角度的に写らなくて見ずらいかも知れませんが、
餌を食べています。みな夢中でした。
お米やトウモロコシ大豆粕などが主なご飯です。
生まれて約200日間かけてゆっくり育てて行きます。
通常の豚さんだと180日前後かと思います。
一頭あたりのスペースがとても広く、日数が長くなると当然コストはかかります。
コストがかかれば当然流通価格は高くなりますが、
個人的な意見ですがコストをかけてでも美味しいお肉をと言う所に
僕は凄く魅力を感じています。
カメラを近づけるとね、寄ってくるの。
そして、僕も僕もって感じで顔入れてくる様子が
めっちゃ愛くるしい。でも・・・
綺麗に終わりたい方・・・最終章1へ
受け入れられる方・・・最終章2へ行き、最終章1へ戻ってください。
最終章 1
こちらは豚さんの排泄物を処理して肥料にするハウスです。
資源循環型農業ってやつですよね。お米やトウモロコシを食べてフンをして、
そのフンを処理して畑に返して畑の肥料になる。ヒラボクでは古くからそういった意識の下
色々な取り組みを行っております。
こちらの先生(栃開協)に色々と教えて頂きました。
その後は再び先生の授業で、これから必ず訪れる食糧危機。
世界の人口増加による穀物の奪いあい。その一つのテーマとして
ヒラボク金華豚の生産を行っています。ヒラボク金華豚は比較的少ない穀物で育てられるみたいです。
そんな感じで本当に色々な事をお勉強させていただきました。
その後みんなでヒラボク三元豚の試食&美味しい黒磯米などのランチタイムになりました。
今回生活クラブさんの企画へお邪魔する形で生産者側と言う立場を頂き
参加させていただきました。本当に嬉しく思います。
これからも美味しいお肉料理を提供できるように精進してまいります。
お客さん一人一人に最高の状態のヒラボク三元豚を届けられるように頑張ります。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
最終章2 (やや重い話と想い話が含まれます)
大きさを見ればさすがに、もう間もなく何だなくらいは分かりました。
もちろん君がぱかぱかに来る可能性もあります。
リアルにそんな事を考えると、少し涙汲む思いがあったのは事実です。
考えても考えなくてもそこは真実。今までもこれからも。
そして、やがて届くお肉。あの豚さんから豚肉へ。
100gはいつでも100gのお肉かも知れないけれど、
やっぱり僕はこの牧場で過ごす日々から、育ててくれる生産者の方々、
綺麗ごとじゃない屠殺という現場を経て届くお肉、
どれだけ忙しい状態で注文を頂いたとしても
君たちの姿をいつも思い出しながら料理しようと思います。
それを背負うのは僕だけで良いのだけどね。それはもちろん仕事だからだよね。
絶対にね、一枚も無駄にしたくないし、最高の状態で料理したい。
それが最低限の責任なんだと、より一層感じました。
ロスの為では無くて、
バトンを受け取ったアンカーとしての責任だよね。
そういう思いで一瞬の瞬きもしたくない気持ちで
色々なヒラボク三元豚の表情とその風景を目に焼き付けて来ました。
それは一頭一頭に挨拶でもしているような気分で。
お店がある限りヒラボク三元豚は届きますから。
そして、誰かの『うんめーー』って言葉になるように。
最終章1へ戻ってください。